
全国特別支援学校知的障害教育校
PTA連合会
会長活動報告
2025/10/27
香川大学教育学部坂井聡教授監修 アシストガイド
香川大学教育学部坂井聡教授監修のアシストガイド無料で視覚補助ができる機能がついています。

[添付]: 28-3.pdf (1352KB)
2025/10/27
小豆島みんなの支援学校
香川県立小豆島みんなの支援学校訪問記10月2日、香川県立小豆島みんなの支援学校を訪問しました。土庄港では教頭の三宅先生とPTA会長の西本さんが出迎えてくださり、初対面ではないような歓迎を感じながら一日が始まりました。同校は2023年4月に開校した、小豆島町池田に位置する小・中・高(在籍条件あり)の支援学校です。地域と共に歩む学び舎としてスタートした同校は、隣接する池田小学校と外通路でつながっており、休み時間には共に遊ぶ姿が見られました。現在は18名の児童生徒が在籍しています。
ここは支援学校? 訪問はちょうど給食の時間から始まりました。。。。つづきは第91号機関誌「明日を拓く」で!
2025/10/11
第36回 中国・四国地区特別支援学校知的障害教育校PTA連合会 研究協議会(香川大会)が開催されました。
令和7年10月3、4日と2日間に渡り「第36回 中国・四国地区 特別支援学校知的障害教育校PTA連合会 研究協議会(香川大会)」が開催されました。本年度のテーマは「地域社会で豊かに生きるために〜未来に向けて〜」
会場には、各県からの保護者・教職員が集い、温かな雰囲気の中で学び合う姿が印象的でした。
開会式の挨拶では、金子みすゞさんの「みんなちがって、みんないい」という詩を引用しながら、“違いを認め合い、支え合いながら共に生きる”ことの大切さをお伝えしました。
また、PTAが子どもたちの小さな声を社会に届ける「代弁者」としての役割を持ち、
対話と連携を通して教育や福祉の環境を「守り、つなぎ、未来へ残していく力」になってほしいと願いを込めてお話ししました。
当日は、高橋みかわさんのご講演から、東日本大震災時の支援の現場で学ばれた「平時に築くネットワークこそが非常時を支える」という言葉が深く心に残りました。
また、2日目の講演には、香川大学教育学部教授、香川大学附属特別支援学校校長の坂井聡先生から、子どもたちとの関わりにおいて“伝える”よりも“感じ取る”ことの大切さを学びました。表情やしぐさの奥にあるサインに気づき、丁寧に応じることが信頼関係を育てる一歩であると、改めて胸に刻みました。
私自身、障害のある息子を育てる中で、親としての願いと、子ども自身が発する本当の声の間で揺れることがあります。
だからこそ、「つながること」「つなげていくこと」「未来へ残していくこと」を今後の活動の柱として、全国の皆さまとともに歩みを進めていきたいと思っています。
本大会を通して、人と人とが顔を合わせ、心を通わせることの尊さを改めて感じました。
ご準備に尽力された香川県の先生方、PTA役員の皆さま、そして参加されたすべての方々に心より感謝申し上げます。
ここでの学びと出会いが、子どもたち一人ひとりの豊かな未来を照らす光となりますように。とても愉快で学びの深い二日間、改めてみなさまとの出会いに感謝いたします。
2025/09/12
五者懇談会へ出席しました
8月29日、文部科学省で開かれた「五者懇談会」に出席しました。全国特別支援教育推進連盟の呼びかけで、全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会、全国重症心身障害児(者)を守る会、日本自閉症協会、全国手をつなぐ育成会連合会、そして私たち全知P連が一堂に会しました。
令和8年度の概算要求について文科省から説明を受け、その後意見交換をいたしました。全知P連からは私とともに木村局長、西野次長も参加しました。
あいさつでは、8月23日にJPタワー&カンファレンスで開かれた「第41回全国研究協議大会」を振り返り、「人とのつながりは対面であってこそ深まるもの。便利さと不便さの両面が、かえって対面の大切さを際立たせる」という率直な思いを言葉にしました。
全国規模だからこそ持てる強みを活かし、それぞれの地域で日々奮闘している仲間たちの思いを、こうして国に届けることが私たちの役割です。
これからも各地とのつながりをさらに広げ、子どもたちの学びと暮らしを支える力に変えていきたいという想いを新たに文部科学省を後にしました。
2025/08/27
第41回 全国研究協議大会 東京大会開催
令和7年8月23日、酷暑の続く中、第41回全国研究協議大会 東京大会が東京駅に隣接したJPタワー・カンファレンスにて参集で行われました。全国各地より多くの保護者・教職員の皆様にご参加いただきました。大会では「多様性を育む心のネットワーク、すべては子供達の笑顔のために」をテーマに、シンポジウムや分科会を通じて実践的な学びと交流が深められました。参加者一人ひとりが体験や課題を共有し、子どもたちの未来に向けた具体的な取り組みの方向性を確認する貴重な機会となりました。今後も本大会の成果を各地域に還元し、子どもたちのより良い学びと生活を支える活動を推進してまいります。
2025/07/15
Play ball!
私の趣味の一つにプロ野球観戦があります。先日、野球つながりの話を聞くことができ大変うれしく思いました。高校野球を舞台に、今年度新たに静岡県高校野球連盟に浜北特別支援学校が加盟しました。それにより浜北特別支援学校の生徒が、地域の高校と連合チームを結成し、6月29日から始まった全国高校野球選手権大会 静岡大会に出場することが叶いました。学校が生徒の挑戦を支え続けているその姿勢に、心から敬意を表したいと思います。浜北特別支援学校は、偶然にも今年度の全知P連の理事です。7月6日に行われた初戦は残念ながら敗退してしまいましたが、浜北特別支援学校の選手である池田謙信さんの今後のますますの活躍を期待すると共に、野球を楽しみ、障害があっても「大好きな野球をしたい」「甲子園を目指したい」という同じ目標を持つ仲間とともに挑戦し、支え合うことにより、多くの学び、成長を続けていってほしいと願います。地域の中で自然に始まっているこの野球を通じたつながりは、インクルーシブというものがすでに私たちの身近に存在し、自らの気づきから生まれ、広がっていくものであることを示しているように感じます。
より多くの地域や学校で、このような活動、交流が増えていくことを願っております。
写真は保護者様より掲載許可をいただいております。
2025/07/15
令和7年度始動
7月4日に令和7年度定時総会が行われ、僭越ながら、2年目を任せていただくこととなりました。改めて、身の引き締まる思いです。子供たちが中心となり、家庭、学校、地域を巻き込んだ支援をしていき、時には寄り添い、学び合いながら誰もが取り残されることのないよう活動の話を広げていきたいです。
新しく副会長になられた8名には、すでに様々なサポートをしていただいております。8月23日に行われる全国研究協議大会・東京大会の呼び込みは関東甲信越地区PTA連合会会長、全知P連の和智副会長、中国四国地区PTA連合会会長、全知P連の土生副会長をはじめ、各ブロックにて行われております。各ブロックの担当先生方にも大変ご尽力をいただいておりますことを感謝申し上げます。
2025/06/28
教員の児童盗撮事件について考えることと願い
またしても、子どもが被害者となる痛ましい事件が起きてしまいました。日々、子どもたちの安心・安全な環境を支え守っている保護者、教職員の皆さまのお気持ちを思うと胸が痛みます。同時に、阿部俊子文部科学大臣、三原じゅんこ担当大臣には、日本版DBSの導入を最重要課題として進めていただき、子どもたちと教職員を守る取り組みを改めてお願いしたいと願っています。こうした性犯罪を犯す一部の教員の存在は、日々子どもたちのために尽力されている大多数の教職員の皆さまの思いにも影を落としかねません。特に、知的障害をはじめ、さまざまな障害を持つ子どもたちはより脆弱であり、性加害者の標的となるリスクが高い現実があります。
私自身、海外駐在から帰国後に日本の教育現場で違和感を覚えたことがあります。それは、海外では見られない「先生と子どもの距離の近さ」や「接触の多さ」です。肩や腕、頭など性的な意図のない箇所であっても、大人が子どもに触れる場面が日本では日常的に行われています。触れられることが当たり前になると、子どもたちが触れられることへの違和感を持ちにくくなるのではないかと危惧しています。
私たち保護者にできることは、できるだけわかりやすい言葉と方法で「体に触れていい場所・ダメな場所」を子どもに繰り返し教える機会を作ることです。同時に、「教員だから大丈夫」という思い込みだけでなく、どんな大人であっても注意が必要であるという視点を持つことも大切だと感じています。
そして、そのうえで改めて学校の先生方との信頼関係を育んでいくことが、子どもたちを守ることにつながるのではないでしょうか。今回の出来事をきっかけに、家庭と学校の双方で「子どもへの接触」に対する認識を見直し、安心・安全な環境を共に築いていく機会にできればと願っています。
2025/06/28
文部科学省へ要望書を提出しました
6月19日、全国特別支援教育推進連盟の加盟団体として、文部科学省へ要望書をお届けし、懇談の機会をいただきました。現在、日本全国で喫緊の課題となっている児童生徒数の増加に伴う教員不足・教室不足の問題は、単なる「数の不足」にとどまらず、知的障害のある子どもたちの人権にも深く関わる重要な課題です。例えば、定型発達の児童がカーテンで仕切られた教室で学ぶ状況は考えにくいことですが、障害のある子どもたちは、置かれている不都合や不配慮に自ら気づき声をあげることが困難です。そのため、私たち保護者が子どもたちの代弁者として声をあげていくことが必要だと考えています。
これまで続いてきた仕組みや方法が、今のニーズに本当に合っているのか。今はこれでいいのか。常に問い続けることが大切だと感じています。ただ、「変える」ということは「削る」ことと同義ではなく、時代のニーズに合わせて試行錯誤しながら最善策を模索することだと考えています。そのためには、多くの方々の声に耳を傾け、想いに寄り添いながら、具体的に行動へ移していくことが求められます。
今回の要望・懇談では、文部科学省特別支援教育課の生方裕様をはじめ、特別支援教育課の皆様が私たちの現場の声に真摯に耳を傾けてくださり、丁寧に対応していただいたことに感謝申し上げます。今年度の概算要求においては、インクルーシブ教育の基盤整備を目的とした予算組みが進められていますが、国連からの勧告以降、分離教育の推進が難しい状況下であるからこそ、中度・重度の知的障害のある子どもたちが置かれている現実に即した予算配分の在り方についても、一層の検討が必要であると感じています。
今回提出した要望書の内容は全知P連ホームページに掲載いたします。来年度以降の予算要望に向けて、現場での課題や想いをさらに反映できるよう、各地域のブロック長を通じて引き続きご意見・ご要望をお寄せいただければ幸いです。
写真1 特別支援教育課課長 生方裕様
写真2 中央:全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会 会長 有吉万里矢様・文部科学省
2025/06/28
こども家庭庁へ要望書を提出しました
6月19日、こども家庭庁に要望書を提出しました。全国各地域から寄せられた「こうなったらいいな」「こんなことに困っています」という言葉や想いを集約し、時間の制約がある懇談会では、
・放課後等デイサービスをはじめとする福祉サービスについて
・居場所支援と生涯学習の保障について
・地域生活支援事業内、意思疎通支援と移動支援について
を主に取り上げ、現状と要望をお伝えしました。
こども家庭庁 支援局 障害児支援課の加藤様と縄田様には、現状を知り、子供たちのために尽力したい旨の本気の想いを受け取りました。
写真1:こども家庭庁 支援局 障害児支援課 鈴木久也様
写真2:こども家庭庁 支援局 障害児支援課 縄田裕弘様













